政府は19日午前の閣議で、天皇陛下の退位を実現する特例法案を決定した。
公務継続が困難になるとの陛下のお気持ちを国民が理解し、共感している事情を第1条に明記。
退位後の陛下と皇后さまの称号を「上皇」「上皇后」とするなどの新制度を定めた。
天皇陛下の退位が実現すれば、1817年の光格天皇以来約200年ぶり。天皇の終身在位制が定められた明治以降では初めてのケースとなる。
法案には与党と民進党などが賛成しており、今国会で成立する見通し。
民進党は皇族減少対策として、「女性宮家」創設の検討を急ぐよう求めており、特例法案の付帯決議での扱いが焦点だ。